特集 新しい健診-乳幼児期から思春期まで
健診で注意すべき他科疾患 耳鼻咽喉科(先天性難聴と後発難聴)
益田 慎
1
1広島県立広島病院 小児感覚器科
キーワード:
学校保健
,
集団検診
,
難聴
,
先天性疾患
,
乳幼児健康診査
Keyword:
Mass Screening
,
School Health Services
,
Hearing Loss
pp.390-393
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021178236
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<Key Points>(1)新生児聴覚スクリーニングで両側パスであっても、その後に両側難聴となり、補聴器や人工内耳を装着する児は存在する。(2)1歳6ヵ月児健診は人工内耳を適応する臨界期が迫っている時期に行われる。高度難聴児を確実に見つけ出す必要がある。(3)軽度難聴児を見つけるためには、3歳児健診で家族は気づいていないが、保育所や幼稚園では難聴を疑われている児に着目する必要がある。(4)発音がわるい児のなかに難聴児が潜んでいる。(5)就学時健診では片側難聴を見つけ出し、就学後の学校での支援につなげる必要がある。
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