症例
逸脱酵素値上昇を伴う意識障害を呈し、急性脳症との鑑別を要したBecker型筋ジストロフィーの1例
松原 あずさ
1
,
天羽 清子
,
久保 和毅
,
熊谷 雄介
,
九鬼 一郎
,
竹島 泰弘
,
西野 一三
,
外川 正生
1大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター 小児救急科
キーワード:
Creatine Kinase
,
意識障害
,
鑑別診断
,
生検
,
筋ジストロフィー-Duchenne型
,
遺伝学的検査
,
急性脳症
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Genetic Testing
,
Consciousness Disorders
,
Creatine Kinase
,
Muscular Dystrophy, Duchenne
pp.989-993
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020359177
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7ヵ月男児。発熱、意識障害を主訴とした。血液検査で代謝性アシドーシス、逸脱酵素高値を認めた。胃腸炎と診断し補液を行ったが活気不良、座位不可となった。全身状態、各種検査所見より急性脳症は否定的で、時間経過と共に活気や運動機能は病前の状態となった。その後も発熱時に筋力低下による症状を繰り返し、筋逸脱酵素高値が持続したことから、筋生検、遺伝子検査を行い、Becker型筋ジストロフィー(BMD)と診断した。
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