特集 「小児の鎮痛・鎮静」を実践するためのTIPS
小児における鎮痛・鎮静 鎮静の実際 侵襲のある検査
坂崎 多佳夫
1
1あいち小児保健医療総合センター 救急科
キーワード:
催眠剤と鎮静剤
,
鎮痛剤
,
無痛法
,
精神鎮静法
,
処置痛
,
鎮静度
,
プリパレーション(心理的準備)
Keyword:
Pain, Procedural
,
Hypnotics and Sedatives
,
Analgesia
,
Analgesics
pp.951-955
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020346819
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<Key Points>(1)鎮静薬を使用する場合、検査の侵襲や目的の安静度に応じた鎮静度を設定し、検査前リスクや鎮静度も考慮したモニターやデバイスの準備をする必要がある。(2)標準的な準備として、モニターや酸素のほかに、呼吸状態の評価としてEtCO2モニターが有用である。(3)薬剤の選択は、とくにリスクのない児であれば、院内のマニュアルに準じ使い慣れた薬剤の使用が望ましいと思われる。(4)プレパレーションを行うことで、検査や治療に対しその児なりに納得できるよう促し、そのうえで検査や治療に臨めるようなかかわりを形成することが重要である。(5)短時間で侵襲の少ない処置や採血程度であれば、映像や玩具を使用して気を紛らわすことも有効である。
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