特集 小児科医が知っておきたい精神医学
症状からみた鑑別診断・対応のポイント 奇妙な言動・幻覚・妄想
賀古 勇輝
1
1北海道大学 大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室
キーワード:
Steroids
,
解離症
,
幻覚
,
言語行動
,
児童虐待
,
鑑別診断
,
精神疾患
,
統合失調症
,
妄想
,
気分障害
,
対人恐怖
,
脳炎-感染性
,
自閉症スペクトラム障害
,
患者理解
Keyword:
Mood Disorders
,
Mental Disorders
,
Dissociative Disorders
,
Diagnosis, Differential
,
Steroids
,
Autism Spectrum Disorder
,
Hallucinations
,
Infectious Encephalitis
,
Child Abuse
,
Delusions
,
Verbal Behavior
,
Schizophrenia
pp.1900-1903
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020088624
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<Key Points>(1)子どもの奇妙な言動・幻覚・妄想は、その原因がさまざまであり、慎重な鑑別診断を要する。(2)器質性・症状性・薬剤性の精神障害をきちんと除外した後に、統合失調症の可能性を視野に入れつつ、発達特性やストレス要因の評価をていねい、かつ迅速に行っていくことが重要である。(3)奇妙な言動・幻覚・妄想が認められた場合、その対応はやや急を要することが多く、速やかに精神科専門医につなげる必要がある。
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