特集 境界領域の診療
外科的疾患 直腸肛門奇形 肛門狭窄と肛門皮膚瘻を中心に
吉村 翔平
1
,
右田 美里
,
松藤 凡
1聖路加国際病院 小児外科
キーワード:
病的狭窄
,
皮膚瘻
,
痔瘻
,
直腸肛門奇形
,
ゾンデ
Keyword:
Anorectal Malformations
,
Rectal Fistula
,
Constriction, Pathologic
,
Cutaneous Fistula
pp.1538-1540
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041517
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<Key Points>(1)乳児期以降に診断にいたる直腸肛門奇形(肛門皮膚瘻や肛門狭窄など)は10%以上存在する。(2)便秘症や遺糞症の患児に対しては肛門部の視診は必須であり、直腸肛門奇形の可能性がある場合には直腸診も追加する。(3)肛門狭窄や肛門皮膚瘻では、ブジーでの拡張と便秘症に対する薬物治療を開始する。(4)ブジーで拡張不十分な症例や難治性便秘例は、外科的治療も念頭に小児外科施設への紹介が必要である。
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