特集 境界領域の診療
皮膚科的疾患 皮膚感染症 伝染性軟属腫ととびひ
馬場 直子
1
1神奈川県立こども医療センター 皮膚科
キーワード:
鉗子
,
抗細菌剤
,
軟属腫-伝染性
,
膿痂疹
,
感染予防管理
,
スキンケア
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Impetigo
,
Molluscum Contagiosum
,
Skin Care
,
Infection Control
pp.1456-1459
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041497
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<Key Points>(1)伝染性軟属腫はウイルスが表皮角化細胞に感染して生じ、乳幼児から学童にかけて皮膚に多発する常色丘疹として、もっとも頻度が高い。(2)発症後6ヵ月から3年程度経過すると脱落し自然治癒するとされているが、脱落時期の予測は個人差が大きく、他児への感染源となり、さまざまなデメリットがあるため、早急に摘除することが望ましい。(3)とびひは水疱、びらん面積が小さいうちに、患部を掻かせないようにおおい、外用療法のみで早く治すことが肝要である。(4)全身に広がったとびひは、細菌培養検査を行い、感受性のある抗菌薬内服と局所処置を行い、SSSSへの進展・鑑別に気をつける。
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