特集 小児科医に必要な免疫の知識
総論 免疫寛容とその破綻 自己免疫疾患はなぜ発症する?
松本 功
1
1筑波大学 医学医療系内科(膠原病・リウマチ・アレルギー)
キーワード:
HLA抗原
,
自己抗体
,
自己免疫疾患
,
臓器特異性
,
免疫寛容
,
B細胞
,
遺伝的素因(疾患)
,
エピジェネティックプロセス
Keyword:
Genetic Predisposition to Disease
,
B-Lymphocytes
,
Autoimmune Diseases
,
Organ Specificity
,
HLA Antigens
,
Immune Tolerance
,
Autoantibodies
,
Epigenesis, Genetic
pp.1115-1119
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019336734
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<Key Points>(1)自己免疫疾患の免疫寛容破綻はHLA分子に寄与する点が大きい。(2)ほかに、PTPN22、CTLA-4、STAT4、IL-23受容体などが代表的な自己免疫疾患感受性遺伝子である。(3)環境因子を抱含するエピゲノムも免疫破綻への関与が注目されている。(4)B細胞の免疫寛容も重要であり、自己抗原のクリアランス破綻も関連する。
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