特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
産科編 分娩 吸引・鉗子分娩はどんなときに行うのですか? また、安全性は?
有馬 香織
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1日本赤十字社医療センター 第一産婦人科
キーワード:
会陰
,
分娩合併症
,
吸引分娩術
,
産科鉗子
,
裂傷
Keyword:
Vacuum Extraction, Obstetrical
,
Obstetric Labor Complications
,
Perineum
,
Obstetrical Forceps
,
Lacerations
pp.238-240
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088322
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<回答のポイント>1)吸引・鉗子分娩は胎児機能不全、分娩遷延などの際に分娩時間を短縮することを目的に、経腟分娩を補助する方法として広く実施されている手技である。2)適応と要約を満たし、技術を習熟した産科医本人または指導下に実施される。3)合併症は、吸引分娩では児の頭蓋内出血、鉗子分娩では鉗子圧痕・顔面神経麻痺、母体は産道損傷である。4)適切な方法で行われる場合、吸引・鉗子分娩自体が重篤な合併症の原因となることは少なく、児の長期予後にも影響しない。
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