特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
産科編 妊娠初期 双子といわれ、心配です
村越 毅
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1聖隷浜松病院産婦人科・総合周産期母子医療センター
キーワード:
妊娠管理
,
ハイリスク妊娠
,
双胎妊娠
,
一絨毛膜二羊膜性双胎
Keyword:
Pregnancy, High-Risk
,
Prenatal Care
,
Pregnancy, Twin
pp.63-65
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088250
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<回答のポイント>1)双胎妊娠では単胎妊娠に比べて早産リスクが増加する(早産率40~50%)。2)双胎妊娠では早産以外にも、妊娠高血圧症候群、HELLP症候群、前期破水、胎児発育不均衡などさまざまなリスクが増加する。3)膜性診断により周産期予後が異なる。特に一絨毛膜二羊膜双胎では双胎間輸血症候群や一児発育遅延、胎児死亡などに罹患することで予後は悪化する。また、一絨毛膜一羊膜双胎では臍帯相互巻絡や急激な血流移動などにより胎児死亡のリスクが増加する。4)上記のリスクを個別に評価し、管理することが大切である。そのためにも、妊娠初期(10週前後)での膜性診断が大切である。
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