Topics「身近な話題・世界の話題」(172)
血液製剤の病原不活化
下坂皓洋
1
Akihiro Shimosaka
1
1財団法人地域医学研究基金研究開発部長/アジア細胞治療学会理事長
pp.388-393
発行日 2019年2月28日
Published Date 2019/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/5201903388
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血液事業の方針の決定は血液事業部会で決定していくが,委員の日本赤十字社血液事業への天下り問題として憂慮すべき事態になっている。2002年に病原不活化の導入を検討するとしていながら,未だに一部の導入すらできていない。新しい病原の出現があり,これまでの検査に頼る方法では対処できないことは明らかである。まず,できるところから病原不活化を導入すべきであろう。厚生労働省はHarmonizationの観点からも,Intercept Blood System(IBS)を医療機器として承認すべきであろう。