特集 悪性リンパ腫の新規標的治療
5.HDAC(histone deacetylase)阻害剤
丸山大
1
Dai Maruyama
1
1国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 病棟医長
pp.49-55
発行日 2017年12月30日
Published Date 2017/12/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201801049
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)の治療成績はB細胞リンパ腫と比して一般的に不良であり,特に再発・難治性PTCLにおいて既存の化学療法剤の効果は不十分であった。近年,PTCLに対する新薬開発が盛んであり,2017年には新たに3剤が再発・難治性PTCLを適応症として承認された。HDAC阻害剤であるromidepsinはその一つであり,今後のPTCL治療で重要な役割を果たすことが期待されている。