特集 マントル細胞リンパ腫
5.高齢者マントル細胞リンパ腫に対する治療戦略
岡本昌隆
1
,
稲熊容子
2
,
岡本晃直
2
Masataka Okamoto
1
,
Yoko Inaguma
2
,
Akinao Okamoto
2
1藤田保健衛生大学医学部 血液内科学 教授
2藤田保健衛生大学医学部 血液内科学
pp.1337-1345
発行日 2014年8月30日
Published Date 2014/8/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201409049
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マントル細胞リンパ腫は,若年者では治癒を指向した高用量シタラビンを含む強化型化学療法に続く自家造血幹細胞移植併用大量化学療法が標準治療として位置づけられるが,高齢者では適用に制限があり,通常は無増悪生存期間の延長を目指したR-CHOP療法が選択される。欧米では進行期の初回治療におけるベンダムスチンや治療奏効後のリツキシマブ維持療法の有用性が報告されているが,わが国では前者は再発・治療抵抗例に適用が限られ,後者は保険承認が得られていない。