特集 骨髄増殖性腫瘍
4.骨髄増殖性腫瘍のiPS細胞~そこから明らかになること~
宮内将
1
,
黒川峰夫
2
Masashi Miyauchi
1
,
Mineo Kurokawa
2
1東京大学医学部附属病院 血液・腫瘍内科
2東京大学医学部附属病院 血液・腫瘍内科 教授
pp.1015-1021
発行日 2014年6月30日
Published Date 2014/6/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201407047
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真性多血症患者と原発性骨髄線維症患者から造血器腫瘍由来iPS細胞が樹立されて以来,骨髄増殖性腫瘍(Myeloproliferative neoplasms:MPN)に属する他の疾患からもiPS細胞が樹立されてきた。MPN由来iPS細胞は疾患モデルとして応用され,その有用性が様々な視点から示されてきている。今後,MPN由来iPS細胞を用いてMPNの病態を解明し,新たな知見を見出すことが望まれる。