Topics「身近な話題・世界の話題」(115)
テロメア病
山口博樹
1
Hiroki Yamaguchi
1
1日本医科大学 血液内科 講師
pp.816-820
発行日 2013年5月30日
Published Date 2013/5/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201306816
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先天性骨髄不全症であるDyskeratosis congenita(DKC)は,テロメア長の伸長補正の障害によって発症をする,いわゆる「テロメア病」である。また,一部の骨髄不全症,家族性特発性肺線維症,肝硬変,早老症なども,その病態にテロメア制御不全が強く関与をしていることから「テロメア病」として考えることができる。「テロメア病」の病態には,テロメア関連遺伝子などの原因遺伝子の変異だけでなく,世代促進,加齢,環境因子が重要な役割を果たしている。