特集 HIV感染症2013 ~現状と展望~
4.エイズ治療の最前線 2)その他新薬
潟永博之
1
Hiroyuki Gatanaga
1
1国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター
pp.789-795
発行日 2013年5月30日
Published Date 2013/5/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201306789
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抗HIV薬開発の進展は目覚ましく,次々と新規薬剤が登場し,かつては耐性ウイルスが出現しにくい強力な新薬の開発が優先されたが,現在では長期毒性の低いことも重要な因子として考慮されるようになってきた。新規の非核酸系逆転写酵素阻害薬であるrilpivirine,新規インテグラーゼ阻害薬であるelvitegravirとdolutegravirのいずれも認容性が高い抗HIV薬として期待されている。また,多剤併用療法が一日一回一錠の投与で可能となるように,合剤の形で開発されてきている。