連載 記憶に残る症例(31)
運動誘発アナフィラキシーとの出会い
土肥眞
1
Makoto Dohi
1
1渋谷内科・呼吸器アレルギークリニック院長/呼吸免疫研究所
pp.242-245
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201702088
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運動誘発アナフィラキシーあるいは食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは,運動を契機に,後者の場合にはさらに食物摂取と運動との組み合わせにより,アナフィラキシーショック症状を起こす病態である。当初は予想もしなかったことであるが,研修医時代から現在に至るまで,筆者は医師としてのキャリアの多くの局面で,この疾患とかかわりを持つことになった。ここに,その第一例との遭遇について思い起こしてみる。