連載 アレルギー疾患の治療薬(3)
内科領域 ロイコトリエン受容体拮抗薬
庄司俊輔
1
Shunsuke Shoji
1
1国立病院機構東京病院副院長
キーワード:
ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)
,
システイニルロイコトリエン(CysLT)
,
ロイコトリエン受容体1,2(CysLT1,CysLT2)
Keyword:
ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)
,
システイニルロイコトリエン(CysLT)
,
ロイコトリエン受容体1,2(CysLT1,CysLT2)
pp.436-444
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201303104
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ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は,アラキドン酸の代謝産物であり,以前より気管支平滑筋収縮作用が知られていたシステイニルロイコトリエン(CysLT)の受容体拮抗薬である。気管支喘息の治療薬としては,吸入ステロイド(ICS)の併用薬としての位置づけであるが,ICSの単独増量よりLTRA併用による治療効果が高いほか,運動誘発喘息(EIA)およびアスピリン喘息(AIA)に特異的な治療効果を有する。最近では,アレルギー性鼻炎のほかに,循環器疾患や婦人科疾患での効果が報告され,さらに気管支喘息での抗リモデリング効果が注目されてきている。