特集 気道炎症の評価
I.内 科 1.末梢血のバイオマーカー:現状と課題
星野誠
1
Makoto Hoshino
1
1国際医療福祉大学熱海病院アレルギー内科教授
pp.1350-1358
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201510012
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喘息やCOPDなどの慢性の気道炎症性疾患における診療および臨床研究においては,気道炎症の評価として患者背景因子,病態分析,併存症の有無,薬剤の選択基準や効果予測などに種々の血液検査から得られるバイオマーカーが用いられている。直接気道から得る情報は信ぴょう性が高い反面,侵襲性ならびに再現性において実際の臨床の場では不可能なものが多く,末梢血でのアトピー素因や気道の好酸球性炎症ならびに好中球性炎症を把握できるいくつかのバイオマーカーの有効性が報告されている。