特集 汗とアレルギー
II.発汗異常の検査法
西澤綾
1
Aya Nishizawa
1
1防衛医科大学校皮膚科講師
pp.376-385
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201503022
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発汗異常をきたす疾患は多岐にわたり,診断には基礎疾患の検索とともに,発汗機能検査による発汗異常領域の他覚的な把握および障害が中枢性か,交感神経節後性かの推定が必要となる。発汗機能検査には,定性的発汗測定,定量的発汗測定があり,定性的検査法としてミノール法,定量的では換気カプセル法,定量的軸索反射発汗試験(QSART)などがある。これらの検査を症状にあわせて組み合わせることにより,診断および,治療効果の判定にも用いられている。