特集 喘息の周辺疾患
V.細気管支炎
長瀬洋之
1
Hiroyuki Nagase
1
1帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科准教授
pp.628-635
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201404046
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好酸球性細気管支炎は,2001年にわが国から報告された疾患概念であり,血中と肺局所の好酸球増多を伴う細気管支炎を呈する疾患である。喘息を合併しない好酸球性細気管支炎は膜性細気管支より末梢気道で好酸球浸潤を認める一方,喘息はより中枢に病変の主座があり,病理学的にも画像的にも特徴は異なる。最近,フランスから続発性を含めた好酸球性細気管支炎を呈する疾患群として,Hypereosinophilic obliterative bronchiolitis(HOB)も提唱されている。症例報告のレビューを含めて概説する。