連載 アレルギー疾患の治療薬(6)
内科領域 気管支拡張薬 キサンチン誘導体
相馬邦彦
1
,
坂本芳雄
2
Kunihiko Soma
1
,
Yoshio Sakamoto
2
1関東中央病院呼吸器内科
2関東中央病院呼吸器内科 部長
キーワード:
気管支喘息
,
テオフィリン
,
気管支拡張作用
,
抗炎症作用
Keyword:
気管支喘息
,
テオフィリン
,
気管支拡張作用
,
抗炎症作用
pp.900-906
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201306086
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キサンチン誘導体であるテオフィリンやアミノフィリンはステロイド薬,β2刺激薬,ロイコトリエン拮抗薬と並んで,喘息の治療に広く使用されている薬剤である。気道平滑筋弛緩による気管支拡張作用だけでなく,好酸球のアポトーシス誘導等を介した抗炎症作用も有していると考えられている。中枢神経系への有害事象や血中濃度の有効安全域が狭いことから,近年は使用を差し控える動きもみられる。しかし,国際喘息ガイドラインの代表であるGINA(Global Initiative for Asthma)や,我が国の喘息予防・管理ガイドライン(JGL)においても,急性発作と長期管理に必要な治療薬として位置づけられている。