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特集 成人肺炎診療ガイドライン2017 -残された課題と研究的視点を含めて-
9.肺炎研究における新視点 -バイオマーカーの活用-
New viewpoints in pneumonia study -Utilization of biomarkers-
石田直
1
Ishida Tadashi
1
1公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器内科 主任部長
キーワード:
バイオマーカー
,
プロカルシトニン
,
呼吸器感染症
,
プロカルシトニンガイド下抗菌薬治療
Keyword:
バイオマーカー
,
プロカルシトニン
,
呼吸器感染症
,
プロカルシトニンガイド下抗菌薬治療
pp.99-105
発行日 2017年12月25日
Published Date 2017/12/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201801099
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近年,肺炎や下気道感染症領域において,白血球数やCRP(C反応性タンパク)に替わる感染症に特異的なバイオマーカーが注目を集めるようになってきた。プロカルシトニン(PCT)は,なかでももっとも研究が進んでいるバイオマーカーであり,細菌性肺炎と非細菌性肺炎の鑑別,肺炎重症度や予後予測に有用であることが知られるようになってきた。また,最近ではPCTをガイドとすることにより,個々の症例において,抗菌薬使用の可否や使用期間の規定の試みがなされている。PCT以外のバイオマーカーも多く検討されており,今後の臨床応用が期待される。