Japanese
English
特集 B型肝炎の現状とワクチン定期接種化の意義
8.医療関係者に対するB型肝炎ワクチン接種の実際
Hepatitis B vaccination for health-care personnel
中野貴司
1
Nakano Takashi
1
1川崎医科大学小児科学 教授
キーワード:
B型肝炎ワクチン
,
医療関係者
,
日本環境感染学会
,
抗体測定
,
追加接種
Keyword:
B型肝炎ワクチン
,
医療関係者
,
日本環境感染学会
,
抗体測定
,
追加接種
pp.79-86
発行日 2017年10月25日
Published Date 2017/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201711079
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
患者や患者の血液・体液に接する可能性のある場合,B型肝炎ウイルス(Hepatitis B virus:HBV)に対して感受性のあるすべての医療関係者に対してB型肝炎ワクチンの接種を行う。1シリーズ計3回の接種を完了して1~2カ月後にHBs抗体検査を行い,10mIU/mL以上であれば免疫獲得と判定する。1シリーズの接種で免疫獲得とならなかった場合は追加のワクチン接種を計画する。接種後に免疫獲得が一度確認された場合は,原則として,その後の抗体検査や追加のワクチン接種は必要ではない。今後,乳児期に定期接種で基礎免疫を受けた者が医療関係者となる時代が来るが,職業感染予防策のさらなる充実に努めたい。