特集扉
飛躍的に発展を見せる抗ウイルス薬
pp.21-21
発行日 2016年12月25日
Published Date 2016/12/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201701021
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化学療法の領域 2017年1月号(Vol.33 No.1) 特 集 飛躍的に発展を見せる抗ウイルス薬 抗ヘルペス薬であるアシクロビルの発見と開発によって,宿主細胞に影響を与えずに感染しているウイルスの増殖のみを選択的に阻害することが可能となった。薬剤によって「制御可能な慢性疾患」へと変貌を遂げたエイズをはじめ,インフルエンザやB型肝炎,C型肝炎ウイルスに対する抗ウイルス薬も次々に開発されており,抗ウイルス薬はアシクロビル発見から約40年間で飛躍的な発展を見せている。 本特集では抗ウイルス薬の現状について,第一線の研究者の方々に各自が専門とするウイルスに対する抗ウイルス薬について解説いただいた。その中には,治療薬開発が必要とされているエボラウイルスやデングウイルス,重症熱性血小板減少症候群の原因ウイルスに対する治療薬の研究成果についても執筆をお願いした。本特集が抗ウイルス薬に関する理解の一助になることを心より願いたいと思う。 序 -抗ウイルス薬開発の歴史- 1.抗ウイルス薬の開発 -今後のアプローチ- 2.抗ヘルペスウイルス薬 3.抗インフルエンザウイルス薬 4.抗HIV薬 -現在のART- 5.抗HIV薬 -未来のART・新規薬剤開発に関する研究状況- 6.抗C型肝炎ウイルス(HCV)薬 7.抗B型肝炎ウイルス薬の現状と新規薬剤開発のアプローチ 8.抗エボラウイルス薬の開発 9.抗デングウイルス薬開発の現状 10.重症熱性血小板減少症候群の抗ウイルス療法 -ファビピラビルとリバビリン-