Japanese
English
特集 感染症ワクチンの現状と将来
3.感染症の疫学調査とワクチンの効果
Epidemiological investigation and vaccine effectiveness of vaccine preventable diseases
奥野英雄
1
,
多屋馨子
2
Okuno Hideo
1
,
Tanaka-Taya Keiko
2
1国立感染症研究所感染症疫学センター研究員
2国立感染症研究所感染症疫学センター室長
キーワード:
サーベイランス
,
VPD
,
予防接種
,
ワクチン
,
感染症発生動向調査
Keyword:
サーベイランス
,
VPD
,
予防接種
,
ワクチン
,
感染症発生動向調査
pp.50-56
発行日 2016年5月25日
Published Date 2016/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201606050
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近年,日本国内で使用可能なワクチンの増加にともない,ワクチンにより予防可能な疾患(Vaccine preventable diseases:VPD)の疫学も変化してきている。ワクチンの効果を見るためには,サーベイランスデータの解析を含め,さまざまな疫学調査を実施して検討を行うことが重要である。本稿では,VPDの中から,麻疹,風疹,水痘,おたふくかぜを取り上げ,わが国で行われているサーベイランスの結果を例にあげて,ワクチン導入後の日本国内での現状を考えてみたい。