Japanese
English
特集 乳幼児期のワクチンと感染症
7.麻疹ワクチン
Measles containing vaccine
多屋馨子
1
Tanaka-Taya Keiko
1
1国立感染症研究所感染症疫学センター 室長
キーワード:
麻疹風疹混合ワクチン
,
定期接種
,
Elimination
,
感染症発生動向調査
,
感染症流行予測調査
Keyword:
麻疹風疹混合ワクチン
,
定期接種
,
Elimination
,
感染症発生動向調査
,
感染症流行予測調査
pp.65-73
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201403065
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麻疹は発症すると特異的な治療法はなく,ワクチンによる予防がもっとも重要な疾患である。2006年度から1歳と小学校入学前1年間の幼児にそれぞれ1回,合計2回の定期接種が実施されているが,接種率を95%以上になるように維持し,感受性者の蓄積が起こらないようにすることが大切である。2013年の麻疹患者報告数は国をあげた対策が功を奏して200人台となっており,全数報告になった2008年以降で最低である。また,海外からさまざまな遺伝子型の麻疹ウイルスが持ち込まれていることから,国民の抗体保有率を高く保つとともに,麻疹患者発生時の迅速な対応が引き続き重要である。