Japanese
English
特集 HIV感染症の流行はまだ続いている
8.日常診療でHIV感染を疑うポイント
Situations for the early detection of HIV in daily medical practice
今村顕史
1
Imamura Akifumi
1
1がん・感染症センター 都立駒込病院感染症科 部長
キーワード:
HIV感染症
,
AIDS
,
早期診断
,
急性HIV感染症
,
性感染症
Keyword:
HIV感染症
,
AIDS
,
早期診断
,
急性HIV感染症
,
性感染症
pp.83-88
発行日 2016年4月25日
Published Date 2016/4/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201605083
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抗HIV薬が進歩してきた中で,HIV感染症の予後は劇的に改善した。長期合併症の問題や,抗HIV療法(Antiretroviral therapy:ART)による感染予防の効果も示されてきたことで,いままで以上に早期の診断が求められるようになっている。しかし,わが国ではいまも,新規感染者の約3割がAIDSを発症してから診断されているというのが現状である。早期診断を進めるためには,各臨床病期における診断のポイントを理解し,日常診療での検査を行っていくことが重要である。