Japanese
English
特集 周術期感染症の制御と治療戦略
7.術野の消毒,医療器材の消毒
Disinfection of the operative field and medical instruments
尾家重治
1
Oie Shigeharu
1
1山口大学医学部附属病院薬剤部 准教授
キーワード:
術野
,
器材
,
消毒
Keyword:
術野
,
器材
,
消毒
pp.74-83
発行日 2015年1月25日
Published Date 2015/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201502074
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術野への消毒薬の使用では,誤った濃度のクロルヘキシジンやベンザルコニウム塩化物を用いない,いずれの消毒薬も体腔内へ用いない,湿潤状態のポビドンヨードを30分間以上にわたって皮膚に接触させないなどに注意を払う。また,電気メスによるアルコールの引火や,クロルヘキシジンやベンザルコニウム塩化物などの含浸綿球(ガーゼ)の細菌汚染に対しても注意を払う。一方,耐熱性の医療器材の消毒には熱(熱水,蒸気)を用いるのが望ましい。なぜなら,熱は効果が確実であり,かつ残留毒性がないからである。