Japanese
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特集 医療機関における職業感染予防と曝露後の対処
11.重症感染症蔓延時の診療継続計画(BCP)の考え方
Preparedness for a pandemic of severe infectious diseases by developing business continuity plan(BCP)in health care settings
吉川徹
1
Yoshikawa Toru
1
1公益財団法人労働科学研究所国際協力センター センター長
キーワード:
重症感染症蔓延
,
診療継続計画(Business Continuity Plan:BCP)
,
新型インフルエンザ等対策特別措置法
,
職業感染
Keyword:
重症感染症蔓延
,
診療継続計画(Business Continuity Plan:BCP)
,
新型インフルエンザ等対策特別措置法
,
職業感染
pp.97-104
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201407097
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医療機関では新型インフルエンザ等のパンデミックに備えて,医療需要の増大や職員の欠勤が生じることを想定して「診療継続計画(Business Continuity Plan:BCP)」を作成する必要がある。施設によっては新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づきBCP策定の責務を負う。BCP作成に際しては地域医療計画の中で期待されている自施設の役割を確認し,未発生期・海外発生期から地域発生早期・地域感染期以降の流行時期のそれぞれにおいて,あらかじめ準備しておく事項を検討する。特に,施設管理者不在時の対応(意志決定の方法),流行に備えた院内診療体制や感染対策,在庫管理,連絡網の整備,外来・入院・在宅等の診療場面に応じた対策,自施設の患者受け入れ能力や流行時の優先診療業務等について,スタッフと話し合いの場面を設定し検討する。BCPのひな形が公開されているので大いに活用できる。