Japanese
English
特集 インフルエンザの施設内感染予防策
序 -インフルエンザの施設内感染予防に向けて-
For prevention and control of outbreak of influenza in healthcare settings
木村哲
1
Kimura Satoshi
1
1東京医療保健大学 学長
キーワード:
インフルエンザワクチン
,
曝露後予防投与
,
基本再生産数
,
集団免疫率
Keyword:
インフルエンザワクチン
,
曝露後予防投与
,
基本再生産数
,
集団免疫率
pp.22-24
発行日 2015年11月25日
Published Date 2015/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201512022
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
医療従事者のワクチン接種率が高い施設では患者の感染や死亡が少ないことが示されている。施設内で職員間の流行を阻止するためには,少なくとも医療従事者の90%以上がインフルエンザワクチンの接種を受けている必要がある。接触感染予防策,飛沫感染予防策とともに,インフルエンザの早期診断・早期治療がきわめて重要である。インフルエンザワクチンによる重症化防止と感染予防に曝露後予防投与を併用すると,医療従事者の安全が最大化でき,患者の安全にも寄与できる。2015年度からインフルエンザワクチンの抗原がこれまでの3価(A型2種類,B型1種類)から4価(A型2種類,B型2種類)に変更されることになったことも注目される。