Japanese
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特集 乳幼児期のワクチンと感染症
12.四種混合ワクチン
DPT-IPV vaccine
中野貴司
1
Nakano Takashi
1
1川崎医科大学小児科学 教授
キーワード:
不活化ポリオワクチン
,
cIPV
,
sIPV
,
四種混合ワクチン
,
DPT-IPV
Keyword:
不活化ポリオワクチン
,
cIPV
,
sIPV
,
四種混合ワクチン
,
DPT-IPV
pp.105-112
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201403105
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わが国のポリオ定期予防接種は2012年9月にIPV(不活化ポリオワクチン)単独製剤が使用可能となり,同年11月からはDPT(ジフテリア・百日咳・破傷風:三種混合ワクチン)との混合製剤である四種混合ワクチン(DPT-IPV)も使われるようになった。DPT-IPVの免疫原性は良好であり,しばしば議論される野生強毒株ポリオウイルスに対する防御効果も抗体価の検討からは十分期待できると考えられる。安全性についても大きな懸念事項はなく,乳児に安心して接種できるワクチンである。生後3カ月以上90カ月未満が定期接種の対象であり,3カ月齢になったらできるだけ早く接種を開始することが望ましい。計4回の接種で基礎免疫が完了するが幼児期以降の追加接種( II 期接種)の必要性については今後の検討事項である。