Japanese
English
特集 乳幼児期のワクチンと感染症
1.乳幼児期の予防接種の重要性
Importance for vaccination in infancy
庵原俊昭
1
Ihara Toshiaki
1
1国立病院機構三重病院 院長(小児科)
キーワード:
ワクチン
,
乳幼児
,
ワクチン予防可能疾患
,
免疫持続
,
移行抗体
Keyword:
ワクチン
,
乳幼児
,
ワクチン予防可能疾患
,
免疫持続
,
移行抗体
pp.20-27
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201403020
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ワクチンは医療経済性が高い感染症対策であり,個人に対する予防効果だけではなく,ヒトからヒトに感染する感染症では集団予防効果もある。ワクチンが開発された感染症は,感染力が強く,しかも重症化する感染症,感染力は強いが重症化リスクが少ない感染症,比較的感染力が強く発症すると重症化するリスクが高い感染症など,いずれも疾病負担が重い感染症である。個人および集団の予防効果を図るためには,必要な時期に必要な回数,適切な接種方式で接種することが重要である。適切な接種によって免疫記憶細胞や長命形質細胞(long-lived plasma cells:LLPC)が誘導され,長期間の効果が期待される。