新連載 エイズに見られる感染症と悪性腫瘍(1)
カンジダ症について
柳川泰昭
1
Yanagawa Yasuaki
1
1国立国際医療研究センター 総合感染症コースレジデント
pp.5-11
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201311005
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カンジダ属は環境中に存在し,ヒトに感染症をきたす真菌感染症のうち最大の原因菌となる。皮膚・粘膜上の局所にとどまる感染症から,血液・臓器へ侵襲する重症感染症までさまざまな病態を引き起こす。リスク因子としてHIV感染症や抗がん剤使用など細胞性免疫低下の状態をはじめ,中心静脈カテーテル留置・広域抗菌薬使用・ICU入院・好中球減少症・免疫抑制剤使用などがあげられ,適切な抗真菌薬治療と患者背景の管理が必要である。