Japanese
English
特集 嫌気性菌感染症の基礎と臨床
I 基礎 2.嫌気性菌の分離と同定
Isolation and identification of anaerobic bacteria
川村千鶴子
1
,
大西基喜
2
,
宮川隆美
3
Kawamura Chizuko
1
,
Ohnishi Motoki
2
,
Miyakawa Takayoshi
3
1東青地域県民局地域健康福祉部保健総室 専門員
2青森県立中央病院 救命救急センター長
3東青地域県民局地域健康福祉部保健総室 部長
キーワード:
嫌気性菌検査
,
Bacteroides fragilis関連感染症
,
嫌気性菌検査
,
ガイドライン2012
Keyword:
嫌気性菌検査
,
Bacteroides fragilis関連感染症
,
嫌気性菌検査
,
ガイドライン2012
pp.38-51
発行日 2013年9月25日
Published Date 2013/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201310038
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2010年まで筆者が所属した施設(青森県立中央病院)で行ってきた嫌気性菌検査法プロトコールの概略を紹介し,嫌気性菌検出率を向上させることができたと考えられるポイントについて述べる。そして,その方法によって得られた1999年1月~2007年12月の9年間で経験したBacteroides fragilis関連腹腔内感染症および,皮膚・軟部組織感染症の各120症例の合計240症例に関する細菌学について系統分類を積極的に利用した整理を試み,その細菌叢の全体像と特徴を示す。さらに,今回の分離成績と日本臨床微生物学会から発刊された“嫌気性菌検査ガイドライン2012”の内容を比較し,筆者らのプロトコールにおける改良すべき点にも言及した。