最近の検査技術
ガスクロマトグラフィーを用いた嫌気性菌の同定・1—嫌気性菌の分類
上野 一恵
1
1岐阜大・微生物
pp.522-526
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201105
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近年嫌気性菌の領域においても菌の分類や同定に終末代謝産物,菌体のデオキシリボ核酸(DNA)の基本構成の分析,DNA-homology,細胞壁の化学組成の分析,菌体の化学組成の分析による方法などが応用され,目覚しい成果を挙げつつある.
特にガスクロマトグラフィーを用いて,揮発性脂酸(volatile fatty acid;VFA),不揮発性脂酸(non-volatile fatty acid;NVFA),アルコール類などの代謝産物を定性あるいは定量的に分析することは,嫌気性菌の分類,同定に極めて重要かつ有用である.
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