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連載 私達の研究(124)
ネブライザー療法
Aerosol therapy
鈴木賢二
1
Suzuki Kenji
1
1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授
キーワード:
ネブライザー療法,CMX,ネブライザー用薬剤の至適条件,圧振動型ネブライザー
Keyword:
ネブライザー療法,CMX,ネブライザー用薬剤の至適条件,圧振動型ネブライザー
pp.173-181
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201307173
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ネブライザーとは噴霧吸入器具の名前を示しており,ジェット型,超音波型,スプレー型があり,それぞれ発生するエアロゾルのサイズが異なる。ネブライザー療法は耳鼻咽喉科の日常診療では多くの施設で日々施行されている。本治療法はネブライザーを用いて疼痛なしに高濃度にすみやかに薬液を目的局所に到達させることができ,さらに血液中移行がわずかで全身投与に付随する副作用を回避することができることから,安全で簡便で有用な治療法である。加圧振動型ネブライザーは良好な薬液の副鼻腔内移行が得られると考えられた。鼻ネブライザー療法を奨めていくには,中鼻道の開大処置をしっかり行い,ネブライザー療法の有効性・有用性を示すエビデンスを数多く積み重ね,実証していくことが肝要である。