Japanese
English
特集 ワクチン対策の現状と課題
序 -昨日,今日,そして明日の予防接種-
Vaccine in yesterday, today and tomorrow
堤裕幸
1
Tsutsumi Hiroyuki
1
1札幌医科大学医学部小児科学講座 教授
キーワード:
ワクチン
,
予防接種
,
定期接種
,
任意接種
Keyword:
ワクチン
,
予防接種
,
定期接種
,
任意接種
pp.18-20
発行日 2013年1月25日
Published Date 2013/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201302018
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長く動きのみられなかったわが国の予防接種であるが,ここ数年,矢継ぎ早に新しいワクチンの導入が図られた。MR(麻疹・風疹混合)ワクチン2,3,4期(2006~2008年),Hib(インフルエンザ菌b型)ワクチン(2008年),子宮頸がんワクチン(2009年),結合型肺炎球菌ワクチン(2010年),ロタウイルスワクチン(2011年)などである。MRワクチン以外は任意接種であるが,子宮頸がんワクチンなどはワクチン接種緊急促進事業により2010年以降,接種費用がカバーされ,接種率が向上した。さらに,わが国においてもいよいよ2012年秋,不活化ポリオワクチンへの切り替えがなされた。このような大きな変化をもたらした背景と,その変化の内容については包括的・俯瞰的に理解することが重要と考え,本特集の企画を行った。