医薬ジャーナル論壇
迷走する医薬分業・薬学教育
政田幹夫
1
1大阪薬科大学学長/福井大学名誉教授
pp.1985-1987
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018091985
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7月5日に行われた厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会の会議(議題「薬局・薬剤師のあり方・医薬品の安全な入手」について,ほか)において,日本薬剤師会が袋叩き状態であったとの報道がある。政策誘導で理想を掲げて進めてきた医薬分業は,現状を見る限り結果が伴っているとは社会から認められていない。読売新聞社の第11回「大学の実力」調査結果が7月19日付の朝刊に掲載された。その内容は,一般の4年制大学の卒業率は82.2%で,退学率7.0%,留年率10.8%との調査結果である。薬剤師を養成する6年制薬学教育は医薬分業と同様に,迷走していないだろうか。