特集 急性白血病の薬物療法のupdate ~最新の診断・治療戦略~
6.再発・難治性およびMRD陽性ALLに対する抗CD19 BiTE抗体blinatumomab
小林幸夫
1
1国際医療福祉大学三田病院血液内科・教授
pp.1234-1238
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018051234
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Blinatumomabは,腫瘍細胞の抗原認識部分と腫瘍細胞に反応して殺細胞効果を現すT細胞とを直接結合させることにより,抗腫瘍効果が出現するペプチドであり,今までにない新しい抗腫瘍剤である。通常の抗体と異なり,Fc領域を持たないことから半減期が短いため,持続点滴で投与される。通常,4週間持続投与,2週間休薬を1サイクルとする。再発・難治性急性リンパ性白血病に対して,米国食品医薬品局(FDA)での承認が得られている。