連載 クリニカル・パスと薬剤師(71)
泌尿器科領域周術期患者に対する 薬剤師の業務内容標準化の取り組み
高橋郷
1
1独立行政法人国立病院機構 東京医療センター薬剤部〔現 独立行政法人国立病院機構 相模原病院薬剤部〕
pp.1911-1917
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/12017081911
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東京医療センターでは各病棟に主担当と副担当の薬剤師を配置し,病棟薬剤業務を実施することとした。しかし,主担当と副担当の薬剤師では,業務水準にばらつきが生じるという問題があった。そこで,副担当の薬剤師が主担当と同様の薬学的介入や薬物療法のモニタリングを効率的に実施できるように,クリニカルパスの考え方を用いた,泌尿器科領域周術期患者に対する薬剤師の業務内容標準化に取り組んだ。すなわち,泌尿器科の処置・検査・手術前後に使用する薬剤についての患者用説明資材を作成し,さらに,入院前から退院時までに薬剤師が説明・確認する項目を時系列に提示した患者モニタリングツールを作成した。今後,作成した患者モニタリングシートの客観的な評価に基づいた改訂を定期的に行い,最終的には院内すべてのクリニカルパスを,職種を分けずに実施する内容として統一を図ることを考えている。