連載 リスクマネジメント~院内での薬剤師の活動~(98)
天陽会中央病院心臓血管外科病棟に おける術前休薬が必要な薬剤の 実態調査と休薬漏れの改善策
金澤正智
1
1社会医療法人 天陽会中央病院 薬剤部
pp.117-121
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201507117
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病棟薬剤業務の導入で,薬剤師は薬局内だけでなく病棟でも幅広く活動できる状況になっている。天陽会中央病院(鹿児島市)でも,病棟薬剤業務を開始し,2年が経過した。その間,心臓血管外科の手術予定患者で,術前に休薬が必要な抗血小板薬や抗凝固薬などの休薬漏れのアクシデントを経験した。そこで,手術予定患者の服用薬(持参薬)の実態調査とその改善策について医師と協議し,プロトコルを作成した。これにより医師,薬剤師,看護師がプロトコルに基づき連携して,手術予定患者の休薬に対して意識を統一し,業務を行っている。このことは医療安全の面においても有意義なことであり,今後,評価を行っていく。