特集 スポーツと医学(医療),スポーツ薬理学 ~スポーツにおける適切な 薬物治療への支援~
4.薬学研究から提言する スポーツと薬について
鳴海克哉
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1北海道大学大学院薬学研究院・薬学部医療薬学部門医療薬学分野臨床薬剤学研究室
pp.87-90
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201507087
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AMPK(AMP-activated protein kinase)およびPPAR(peroxisome proliferator-activated receptor)は,運動による糖・脂質代謝改善効果を担う因子として注目されている。また,これらの作動薬であるAICAR(5-Aminoimidazole-4-carboxamide ribonucleotide)やGW1516は,動物モデルを用いた検討において,運動耐容能の増加をもたらすことが示されており1),代謝調節薬として禁止物質に指定されている。本稿では,骨格筋をターゲットとした代謝調節薬とドーピングについて基礎研究におけるエビデンスに焦点を当てて解説する。