特集1 抗凝固薬療法の展望と課題
3.心房細動患者における脳卒中二次予防効果
長尾毅彦
1
1東京女子医科大学 神経内科・講師/臨床准教授
pp.683-689
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201402683
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心房細動における脳卒中二次予防,すなわち心原性脳塞栓症再発予防は心房細動の血栓症予防の中で最もハイリスク・ハイリターンの領域と言える。ワルファリンの既存のデータはもとより,新規経口抗凝固薬(novel oral anticoagulant:NOAC)の各種試験も多くの低リスクの一次予防患者を含んでおり,その結果をそのまま二次予防に当てはめることはできない。本稿では,NOACの大規模試験から,二次予防症例のみのサブ解析を抽出し,解析を試みたい。