第 III 部 治療における最近の新薬の位置付け~新薬の広場~
■抗不整脈薬
髙橋尚彦
1
,
犀川哲典
2
1大分大学医学部臨床検査・診断学講座 准教授
2大分大学医学部臨床検査・診断学講座 教授
pp.435-439
発行日 2013年1月31日
Published Date 2013/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201313435
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抗不整脈薬が使用される頻度が高い対象は心房細動である。カテーテルアブレーションによる根治率も向上しているが,心房細動患者のうちアブレーションの恩恵を受ける患者は少数に過ぎない。催不整脈作用が少なく,安全に洞調律維持を可能にする抗不整脈薬の開発が望まれている。期待の大きかったドロネダロンは本邦での開発は断念された。一方で,心房特異的に発現しているKチャネル(IKur,IK,ACh)を抑制する薬剤の開発に期待が集まっている。