連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART II .服薬指導と病棟活動(82)
精神科急性期病棟における薬剤師の関わり ~患者教育が服薬アドヒアランスに与える影響~
福山雄卯介
1
1国立病院機構 肥前精神医療センター薬剤科
pp.2444-2448
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201310156
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
精神科における薬物療法が,多剤併用大量処方から減量・単剤化へと移行しつつある中,服薬アドヒアランス不良のために症状が悪化・再発して再入院に至るケースが見受けられる。そのため,入院中から社会生活技能訓練(social skills training:SST)や薬剤管理指導を通じて,服薬アドヒアランスを向上させ,退院後も服薬継続が可能となるよう支援することが重要と考えられる。そこで,精神科急性期患者の服薬に対する構えを評価することにより,患者教育が服薬アドヒアランスに与える影響について検討した。その結果,SSTや薬剤管理指導の実施により,服薬アドヒアランスが向上する可能性があることが示唆された。