小特集 治療抵抗性統合失調症患者に対する クロザピン治療における薬剤師の役割
2.東京女子医科大学病院薬剤部での取り組み
高橋結
1
1東京女子医科大学病院薬剤部・副師長
pp.1747-1754
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201307133
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東京女子医科大学病院では薬剤師がCPMS(クロザリル®患者モニタリングサービス)コーディネーターを兼務することでクロザピン治療をいち早く開始することができた。薬剤師は薬歴や服薬状況の確認など患者選定から関わり,投与開始にあたっては前薬の減量スケジュールから頓服薬の選択など医師と協働している。投与後,副作用は多岐にわたり,致死的なものから重篤ではないがADL(activities of daily living)を低下させるようなものもあり,当院での経験からするとほぼ全員に何らかの副作用が起こっている。副作用が起こった場合の薬剤や補助薬の選択は,相互作用等もあり十分に注意する必要があるので,クロザピン治療において薬剤師は欠かすことのできない存在となっている。