特集 地域包括ケア時代における病院の在宅への関わり方
総論
かかりつけ医機能としての在宅医療と病院での展開
迫井 正深
1
1厚生労働省医政局
キーワード:
在宅医療
,
在宅療養支援診療所
,
在宅療養支援病院
,
かかりつけ医機能
,
医師の働き方改革
Keyword:
在宅医療
,
在宅療養支援診療所
,
在宅療養支援病院
,
かかりつけ医機能
,
医師の働き方改革
pp.580-585
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211465
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医師の働き方改革等に対応するための医療法等改正法1)が2021年5月21日に成立,その施行をはじめとした医療提供体制改革の展開がいよいよ本格化する.改革キーワードとして掲げてきた“三位一体”,すなわち相互に連関する「働き方改革」「地域医療構想」「医師偏在対策」を丁寧に紐解きながら,医療提供体制を持続可能なものとして将来世代に引き継ぐための取り組みである.
構築を目指す体制は,介護や生活支援とともに地域での一体的な医療提供を目指す「地域包括ケアシステム」との整合も求められる.在宅医療が地域包括ケアシステムの文脈から捉えた方が分かりやすいのはこのためであり,関係職種による地域包括ケアシステム構築の取り組みは,近年大きく展開しつつある.このような視点から,病院による在宅医療は“医療提供体制改革”と“進化するケア”の両面から見つめていく必要がある.
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