特集 在宅医療の現状と今後の展望
5.在宅医療に対する病院の役割
西澤寬俊
1
,
吉田愛
2
,
猪口雄二
3
1社団法人 全日本病院協会 会長
2社団法人 全日本病院協会
3社団法人 全日本病院協会 副会長
pp.1097-1101
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201304097
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通院が困難な患者や居宅での療養を望む患者に対して,医療機関の職員が施設の外にある患者の居宅へ赴き,必要な医療を提供する在宅医療の重要性が増している。在宅医療における病院の役割としては,直接支援・後方支援・コーディネート機能が期待されていると考えられる。2011年度からは「在宅医療連携拠点事業」が実施されており,在宅医療を普及させる上での課題の抽出と解決方法の模索が試みられている。今後は更なる制度の整備の一つとして,全日本病院協会が提唱してきた「連携を中心として地域医療を支える地域一般病棟」の創設が求められる。