特集 薬剤性光線過敏症 適切に対応できるチカラを身につける
太陽紫外線の防御対策・遮光指導の実践ポイント 紫外線防御用化粧品の選び方と使用時の留意点
藤原 留美子
1
,
畑尾 正人
1日本化粧品工業連合会 フォトプロテクション部
キーワード:
Vitamin D
,
化粧品
,
紫外線
,
日焼け止め
,
皮膚炎-光毒性
,
消費者製品安全性
Keyword:
Cosmetics
,
Vitamin D
,
Consumer Product Safety
,
Dermatitis, Phototoxic
,
Ultraviolet Rays
,
Sunscreening Agents
pp.2819-2824
発行日 2020年7月5日
Published Date 2020/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020326864
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<Key Points>◎サンスクリーン剤などの紫外線防御用化粧品には紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が配合され、紫外線防御効果を発揮している。◎紫外線防御機能は、主にUVBによる皮膚の紅斑を抑制する効果を表すSPF、UVAによる皮膚の黒化を抑制する効果を表すPAがある。これらは日本化粧品工業連合会の自主基準に従ったメーカー共通の指標である。◎紫外線吸収剤は特定波長の紫外線の防御力が高く、塗布した皮膚が白くなりにくいなどの利点がある。一方で、一部の紫外線吸収剤には感作性や光感作性の懸念がある。紫外線散乱剤はそのような懸念がなく、皮膚の敏感な人や小児の使用に適しているが、粉末として肺まで吸入されないような製剤とする必要がある。◎紫外線防御用化粧品の選択は、使用するシーンに応じて適切なSPFおよびPAを有すること、紫外線防御成分が自分の肌に合ったものかがポイントとなる。また、紫外線防御効果を得るために、適量をむらなく、日光曝露する15分以上前に塗布し、2~3時間おきに塗り直しすることが推奨される。
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