骨カルシウム代謝調節最前線
アンドロゲン受容体による骨代謝制御 期待されるエピジェネティクス制御機構の解明
今井 祐記
1
1愛媛大学プロテオサイエンスセンター 病態生理解析部門
キーワード:
骨密度
,
Androgen Receptors
,
骨組織リモデリング
,
エピジェネティックプロセス
Keyword:
Receptors, Androgen
,
Bone Density
,
Bone Remodeling
,
Epigenesis, Genetic
pp.235-240
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2014295633
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
男性ホルモンであるアンドロゲンは,生殖器をはじめとした多くの器官における生体恒常性維持に必須のステロイドホルモンである.アンドロゲンの一種であるテストステロンの血中濃度が低下した場合,骨量減少が認められることからアンドロゲンによる骨量維持作用の存在が想定されるものの,その詳細は不明な部分が多い.近年の研究報告から,アンドロゲン受容体の骨組織での機能や転写調節におけるエピジェネティクス制御が明らかになりつつあり,骨粗鬆症治療の新たな標的となりうると考えられる.
Copyright © 2014, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.